
今回「急に妻から離婚を言い渡され、離婚に合意した。そこで公正証書を作成するつもりなので、相談にのっていただきたい。」と男性からご連絡をいただきました。
お電話の段階では、非常に落ち込まれてていた様子だったので、まずはシッカリとお話を聞くことにして、落ち着いた段階でどのようにしたいのかを簡単にヒアリングさせていただき、事務所に来られる日の予約をしていただきました。
事務所に来られたときには、落ち着いて話ができる状態でしたので、お電話の時よりも深く要望をヒアリングさせていただきました。
ただ、どこの行政書士に公正証書の作成サポートを依頼するのか考えていたようで、別の行政書士も予約しているということでした。
行政書士大石で相談後には、別の行政書士事務所にも行かれたそうですが、そのあとすぐに「お願いしたい」と連絡をいただいて、正式に公正証書の作成サポートをすることになりました。
依頼しようと思った理由は、「離婚公正証書に対する深い知識があると感じたこと、公正証書以外の自分の背景のことなどもシッカリと話を聞いてくれて機械的な対応ではなかったことが選んだ理由です。」ということでした。
具体的に公正証書にしたい内容自体は、まだ話し合いがこれからという状態だったため、決めていただくことなどもアドバイスをしながら進めさせていただきました。
具体的に公正証書に入れる内容についての奥様との話し合いはまだされていないようでしたが、公正証書に入れようと考えていた内容はある程度明確になっていました。
その内容をお聞きして、多少アドバイスをさせていただいてから、実際にご夫婦で話し合いをされ、奥様の同意を得られました。
ご主人が具体的に公正証書に入れたかった内容は以下の4つです。
子どもが小さいわけではありませんが、まだ養育費が必要でした。
奥様から「支払期間に、自分が再婚した場合は、支払いはそこまでで大丈夫」と言われたようですが、ご主人は子どものことも気になるため、”再婚相手の経済状況を考慮して支払いを続けるかどうかを再協議することもある”という内容を希望され、そのようになりました。
奥様は、所有者がご主人であることに同意され、離婚後はローン返済をご主人が行い、ご主人が住むことで合意されました。
ただ、奥様は引っ越しすることになるため、「財産分与として家電などの購入費用を負担する。」ということも記載されています。
お二人はゴルフをされるようで、それぞれのゴルフの会員権をお持ちでした。
そのゴルフ会員権について、離婚後に二人の会員権を売却するかどうかなどのすべての判断を、ご主人が行うことに同意してもらいました。
二人分のゴルフ会員権を売却した場合は、売却した金額から諸費用を差し引いた金額を財産分与として、それぞれの金額を取得することも決められました。
ご主人が公正証書の作成サポートの相談に来られたときは、かなり落ち込まれていましたが、公正証書の調印の頃には、新しい生活に向けて前向きになられていて、安心しました。
今回は、ご主人が奥様から離婚したいと言われ、その意思が変わらなさそうだと感じ、離婚することに合意されたそうです。
そんな状態でも、奥様のことを気遣い、また子どものことも気遣い、できる限りのことはしてあげようとされていました。
離婚の原因は夫婦により様々であり、離婚の際の財産分与も様々です。
だからこそ、離婚公正証書はそのご夫婦に合ったものを作成する必要があります。
インターネットで「公正証書 テンプレート」と検索してみると、様々な意見とともにテンプレートが検索結果に出てきますが、
それぞれのご夫婦により離婚背景も理由も様々で、当たり前の事ですがテンプレートの内容にぴったり当てはまりません。
だからこそ、公正証書等の書面は、その方々の合意内容をきっちり示したものを作成をすることが必要です。さらに、公正証書の場合は、強制執行ができるようにするための決め方もあります。
行政書士オフィス大石で行っている公正証書の作成サポートは、そのご夫婦に応じた状況や要望を元にアドバイスをさせていただき、公正証書に記載する内容を決めていくお手伝いをさせていただいております。
初回1時間は相談無料ですので、お気軽にご相談ください。