破綻した夫婦の間で公正証書を作成(サポート)

今回の離婚相談内容

今回は、離婚を考えられたご主人からお問い合わせがあり、「公正証書を作りたい」とのご相談をいただいた事例です。

ご主人は、離婚についての話し合いを何度も行いながらも、奥様は離婚したくないということと、子どものことを考え、離婚は踏みとどまりましたが、けじめをつけて、今後のことや再度離婚を考えた場合等についての公正証書を作成しておきたいと考えられました。

「夫婦間の約束は、婚姻中、いつでも夫婦の一方からこれを取り消すことができる。ただし、第三者の権利を害することはできない。」と民法にありますが、婚姻関係が破綻しているような状況の場合は、これは適用されないとされています。

今回は、婚姻関係は破綻している状況で、婚姻を継続する決断をされたケースについての公正証書について説明いたします。

婚姻関係継続等に関する合意契約公正証書

ご主人が離婚を考えられた理由として以下の2点がありました。

 

  • 奥様の不倫
  • 奥様が子どもの世話をあまりしない

 

奥様もお仕事をされていますので、いつも子どもの面倒を見られるわけではありませんが、それでもご主人はまだ小さい2人の子どものことを奥様に任せられないと感じられていたようです。

 

また、奥様の不倫については、当事務所にご相談来られたときには、すでに不倫相手から慰謝料を受け取られていて、解決されていました。

 

ご主人から離婚を切り出されましたが、奥様がどうしても離婚したくないとのことで、婚姻を継続するにあたって、いろいろなことを決められ、公正証書を作成することになりました。

 

婚姻関係を継続するにあたって奥様側の行動規範等についての合意内容を記載

ご主人は奥様との婚姻関係を継続するために、ご夫婦で話し合われ、奥様は「生活態度が子どもに悪影響を及ぼしたことを反省して、ご主人に対して次のことを誠意をもって実行することを確約する」とされました。

 

  • 子どもの前ではご主人と言い争いをしないようにする
  • 子どもの福祉、情緒安定、幸福を最優先して行動する
  • 奥様が生活態度を改めなかった場合にはご主人の離婚判断の尊重し、離婚に応じる
  • 離婚になったときは、負債を除いた財産分与は折半する

 

もし、奥様の今後の生活態度等から、これ以上の婚姻関係を継続することが不可能であるとご主人が判断し、離婚を考えられた場合は、奥様はこれまでの経緯を考え、家庭裁判所に調停を申し立てる等、意義を述べずに受け入れることを確約されました。

 

その他にも、離婚になってしまった場合について、以下のことを決められました。

 

  • 子どもが成人になる前に離婚に至った場合、養育監護権はご主人が持つ
  • 養育費に関する公正証書を作成する(養育監護が男性になるので、支払うのは女性)

 

離婚になった場合、親権、監護権はご主人が持つことに対しても、奥様は意義を述べないことを確約され、2人の子どもの養育費については、そのときに決めて女性が男性に支払うこととされました。

 

また、面会交流についても決められています。

 

婚姻関係中の公正証書の作成について

今回のような婚姻関係の継続等、夫婦間で書面を作成するケースはなかなかありませんが、ご主人は離婚しないことを決断したものの、奥様が同じような生活態度が続くのでは無理と思われ、また、奥様がそのことを反省され、改善していくと約束されたので、できれば公正証書に残しておきたいと考えられました。

 

公正証書作成サポートについては、オフィス大石へご相談ください。

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